魚沼市の観光名所として有名な目黒邸。200年以上前に建てられた、割元庄屋の豪農住宅です。
歴史的建造物が好きな方はもちろん、ふらりと訪れた方も虜にするような魅力がたっぷり詰まっています。
今回は、地域の宝として大切に保存されてきたお屋敷、目黒邸をご案内します。
200年の時の流れを全身で感じられる

目黒邸は、寛政9年(1797年)に5年の歳月をかけて造られた、割元庄屋のお屋敷です。
割元庄屋とは、当時の職名のひとつ。周辺地域の責任者のような立場を指します。
200年の時を経て、今もなお豪壮な構えを貫く目黒邸は、昭和49年に国の重要文化財に指定されました。

目黒邸の主屋は、入場料を払うことで自由に見学が可能です。
こちらは、主屋に入ってすぐの土間から見える光景。昔話に出てきそうな雰囲気が漂っていますよね。

いろりでは、パチパチと音を立てて火が燃えていました。建物を維持するために燃やしているのだそうです。
主屋全体がいぶされ、どこか懐かしさを感じさせる煙のにおいがしていました。

こちらは茶の間です。
写真右手のショーケースには、歴代当主の写真や目黒邸を描いた水墨画などが飾られています。
写真左手にあるのは台所です。年季の入った壺やたらいが飾られていて、女中さんの足音が聞こえてきそうでした。

現在は工事中のためブルーシートがかけられているので見通せませんが、窓の外には日本庭園が広がっていますよ。

主屋奥の縁側は、下に池があります。水面が太陽光を反射して、天井にゆらゆらと光の影が映っていてきれいでした。

敷地の奥には中蔵(なかくら)、新蔵という建物があります。目黒家の家財用品を収納していたそうです。
どこを見ても絵になる目黒邸。文化財を自分の足で歩きながら、長い歴史に思いを馳せました。
お屋敷の屋根にも注目!

目黒邸の正門をくぐると、立派な茅葺屋根が出迎えてくれます。
目黒邸の屋根は、千鳥破風(ちどりはふ)という形状です。
現在、昨シーズンの大雪で傷んだ茅葺屋根の補修工事が行われていました。
今回は部分的な工事とのことですが、屋根全体の葺き替えも定期的に行っています。
目黒邸では、全体の葺き替えは12~13年ごとに行っているそうです。職人の方が手作業で、美しいお屋敷を守っているのですね。

主屋をうしろから見た写真です。苔が生えていて、趣を感じますよね。
主屋内の展示品も見どころ満載

昔ながらのたたずまいを残す目黒邸では、数々の映画やドラマの撮影が行われてきました。
主屋の一室には、ポスターやパネル展示、役者のサインなどが飾られています。
作品を見たことがある方は、作中のシーンと実際の建物を重ねて楽しめそうです。
目黒邸を訪れたあとに作品を見て、どこが使われているのか調べるのも面白いかもしれません。

ほかの一室では、茅葺屋根の葺き替え工事の様子をパネルで紹介しています。
平成6~9年に行われたもので、当時の写真を使って10以上の工程が解説されていました。

大正時代の配電盤も展示されています。
触れることはできませんが、当時使われていた貴重な装置を間近で見られますよ。
敷地内にある守門民俗文化財館で周辺地域の歴史を学ぼう

正門を入って左手に、守門民俗文化財館があります。
1階の受付では、目黒邸や資料館の入場券を販売していますよ。
2階の展示室では、周辺地域の生活を支えたさまざまな生活用品が見られます。

受付では来館記念スタンプを配布していました。千鳥破風の屋根が見事に表現されています!

2階の展示室では、農機具や大工道具、小学校の教科書などさまざまなものが展示されていました。
「これは何に使う道具だろう」「昔はこんな風に暮らしていたのか」と想像するのがまた楽しい!

茅葺屋根のレプリカがあり、断面からその造りを見られます。何層もある茅が、豪雪から建物を守っているのですね。
また、目黒邸より徒歩5分の場所にある目黒邸資料館では、豪農の暮らしや魚沼の歴史を垣間見れる資料が展示されています。

なお、歴史的な価値をもつ目黒邸では、建物を保護するために壁や柱、家財などには手を触れないように呼びかけています。
主屋内には立ち入り禁止のエリアがあるので、お子さんと見学に行かれる際はお気をつけください。
余談ですが、1歳の息子とあちこち飛び回っている私も、目黒邸は1人で見学しました。
広い座敷や長い廊下に、1歳児は興奮するに決まっていると思ったので…!
訪れる際はマナーを守り、貴重な文化財を守っていきましょう。
目黒邸
住所:新潟県魚沼市須原892-3
アクセス:JR只見線「越後須原駅」より徒歩で約5分
TEL:025-797-3220
受付時間:9:00ー16:00
休館日:【目黒邸】年末年始
【目黒邸資料館】冬期間
















